Kerkyra(ケルキラ)

Kerkyra(ケルキラ)はコルフ島の中心の町の名前です。 コルフ島を去る日に、PATOUNISに行って、今週はもうとくに何もやらないって言ってたけど、来週なんか他のことやるなら戻ってきたいのですが、と言うと、Apostolos氏が考え込んで、なんかしつこいこと言っちゃったかなーと思ってたら、工場内に連れてってもらって、石けんマシーンのバルブがリークしてて、発注済みなんだけど、ドイツから届くのまってるんだけど、バルブが壊れてても使えるんだけど、(直してから次の作ろうとしてたんだと思う)。とりあえず、今はどうなるか分からないけど、水曜日から木曜日に、月曜か火曜に他の工程が見せれるか確定できるのでその頃連絡頂戴。と言ってくれました。 ということでレスボス島にいる間に連絡を取ると、火曜日に釜だしするよというので、コルフ島に戻ってきたわけです。 7時開始。ちょっと遅れて行くと、とっくに職人さんたちが、作業を進めておりました。 今日の出来はmediumとのこと。道具にくっつくのだそう。 1) 釜から、柄のついたバケツで石けんをすくいとって、モールドにそそぐ。下の人はヘラのようなものでザクザクとモールド全体にならしていく。 2) ペローンと表面をすくって、量を一定にする。余分なのは、下のモールドに落とす。 3) 深さを確認。 4) 女性にパス。板で押して空気を抜いたり、表面を平らにする。みしっみしっとリズムよく進む。 5) 後ろに鍋が火にかけてあって、沸騰はしていない。ただの水(湯)だそう。容器ですくって石けんの表面に流し、小さな板で表面を撫でて滑らかにする。最初は隅、次に中央。これも同じリズム。お湯は下のバケツに落ちる。 終わったモールドは工場内に積んでいました。 女性の5)の作業が終わるころ、男性2人の3)の作業が終わり、男性はまず、女性のモールドを横に積みにいって、自分たちのモールドを女性に渡す。自分たちが先ほど余分な石けんを落としていた下のモールドを一旦床に置いて、新しいモールドを持ってきて、作業台に置き、下に置いたモールドを上に乗せて、1)に戻る。 全部積み終わったら、布をかぶせて終わり。 翌日はnational holidayとのことで、その翌日にカッティングとスタンピングとのこと。 むわー。チケットが半オープンで、15,000円で帰国日移動できるやつだったんですが、結局、2日のばしただけでは完全に満足できるまで見れるわけじゃないし、次回にしようと思いました。なんつっても窯から出す前の作業みてないからね。cookという単語ひとつで片付けられる1週間の作業を見たい見たい見たーい。 作業中男性2人は世間話に花が咲いているよう。女性は黙々と。 何度かApostolos氏もみに来てみんなで相談する様子も。 camera…………….camera……………………………….. video…………..camera……………………………………. camera………………………………………………………. と言ってカメラの話?と思ってると、そのカメラ(もちろんOLYMPUS PEN E-P1)いくらなの?とか。 何倍ズーム?とか。一眼レフって英語でなんていうか分かんなくて本当残念。 いつでも自慢できるように一度調べたんだけど、長期記憶に保存できてないようで。 この夏でたばっかのかなりいいやつなんですと。言っておきました。 もとい。石けん。 途中で、フランスの博物館が、作業の様子をDVDにして博物館で流してるやつがあるんだとということで見せてもらうことに。 あともう1本もみせてもらった。オーストリアかドイツでまったく内容はわからなかった。 DVDの中ではかまが2番目に古いのを使っていて、4世代目のお父様も健在のころの映像で、数年前とのこと。 このかまが使われているのみたいなー。 2番目のかまは木製のオールみたいなので、人力でかき混ぜていた。 1番新しいかまはたぶんミキサーみたいに中に混ぜるのついてるのです。 温度調整もたぶんできるんす。 2番目のかまは、どうやってたのかな。かまの下の方に穴のあいた引出しあるけど、薪かな。 ガスかなー。 激しくお礼を言って、最後の最後にお土産のカントリーマームとプチ大福をわたして、さようならしました。 ありがとー。ありがとー。ありがとー。 最後までこれも長期記憶に定着しなかった言葉。 ギリシャ語でありがとうは、エフハリスト。 1か月とか2か月とか部屋借りてまたきたいな。コルフ。

PATOUNIS社訪問 しゃべり足りない

製法の紹介。 自宅で素人が作るのがたいていコールドプロセスという熱を加えない方法。PATOUNIS社をはじめ石けん会社はホットプロセス、ヒートプロセスという熱を加える方法で作ります。 日本では、ホットプロセスという言葉を良く聞いていたのですが、彼はヒートプロセスといっていました。聞き間違いじゃなければ。 またこういった熱を加える方法は早くけん化が進むから企業はそれで作ってるんだとも聞いていたのですが、彼は、コールドプロセスは型入れまでに1日くらいだけど、ヒートプロセスは1週間くらいかかるし、こちらの方が手がかかると言っていました。実際に作り始めてから出荷までに6ヶ月かかるそうです。 石けんの紹介。 PATOUNIS社で作ってる石けんの紹介。 一番左のグラデーションになっている4つの石けんは、同じもので、乾燥期間順に並んでいます。乾燥して小さくなり、反り、茶色になってきています。 左から、100%ピュアバージンオリーブオイルで作ったオリーブオイルソープ。 80%のピュアバージンオリーブオイルと、20%のパームオイルのオリーブパームソープ。パームオイルであわ立ちが良くなるそう。 オリーブポマースオイルといって、搾りかすからさらに絞ったオイル100%のグリーンオリーブソープ。表面は茶色ですが、中はいつまでもオイルの緑が残っています。Apostolos氏一押し。ただし彼の父つまり4代目はオリーブオイルソープを一番とおっしゃってたそうです。 ビーカーに入っているのが実際に使っているオイルのサンプル。 けん化のしくみを化学式で。 詳しいことはわかりません。でも化学なんだよということ。 ラボ。石けんに使うオリーブオイルの質を調べたり、液体洗濯石けんの開発を行っているそう。実際に一種類調べてもらいました。この部屋に入れたのが前エントリーでいったドイツ人の好奇心のおかげ。このあと事務室にもはいって、金庫内の写真まで。金庫内は許可があったから写真をとったのですが、中身ではなく、金庫本体が博物館もので、大昔、3人の主要人物がそれぞれ持つ鍵を同時に回さないとあかないようになっていました。 入ってすぐある石けんの販売所。シンプル。 ビニールのパックしてあるのとしてないのがあり、日本は湿度も高いし、パックしてあるものを購入しました。でもやっぱもっとかいにいく。 今日も偶然かばんの中身を探るために立ち止まったところがお店の前で、(気づけ自分)お店は休みなのですが、中で木箱を作っていたそうで、私に気づいてでてきてくれました。はたらきものだなー。 PATOUNIS社の製品の50%は日本に輸出されるからか、ギリシャを訪れる日本人が相当良いことをしたのか、日本人ということで、とりわけ親切にしてもらいました。 工場見学に行った日には、なぜか地球の歩き方(日本語版)がでてきて、コルフでおすすめのパトリカストリッツアのページをコピーしてくれました。さらに、4年ものの非売品のオリーブソープに、オリーブの絵をこれまた手で描いた用紙で包んだものをくださり、一緒にいたドイツ人の方には丁寧に断っておられました。また、オリーブも自分のところで絞ってるんですかと聞いたら、見たいならぜひ見せたいんだけど、今収穫にはちょっと早いんだと残念でした。これから寒くなり、雨も多くなる10月末から、翌年6月くらいまでが収穫の時期だそう。 工場見学ですが、来週は休閑週で、再来週に作業開始とのこと。残念。再来週の前半帰国なんすよね。このまま最後までコルフにとどまるか、どっかいって、また戻ってくるか。とか考えてしまう。 こうしてブログで文章にしながらも質問したいことが出てきた。

PATOUNIS社訪問

念願のPATOUNIS社訪問。 中に入って、すぐは石けん販売所となっており、お姉さんに自己紹介して、見学したいと伝えたら、奥からこの工場の5代目のApostolos氏が出てきて、メールをくれてたねーといって、奥の工場に案内してくれました。 先客のドイツ人女性2人とそのお子さん2人と私の計5人で説明を聞くことに。この方たち物怖じしないので、私も恩恵を受けました。 工場内、手前は石けんを干す場所になっていて、その奥が作業場。というシンプルなもの。この写真は工場奥の作業場の様子です。この小さな工場から世界を魅了する石けんが作られるのですね。この日はある程度固まった石けんを切って、一個ずつ取り分けて干し台に乗せるという作業をしていました。 奥にはかまが3台。1番古い(中央右はしごのかかってるもの)のはもう動いていないが貴重なので保管しているもの。a living museumとおっしゃってたのですが、まさに。そんな感じです。歴史があって、でも今もちゃんと生きていて、かつ魅力が衰えないものがほかにあるのかなかと思うと、ここにいる貴重さにどきどきしました。2番目に古いかま(左上赤茶のもの)はまだ使っているか、まだ使えるか、どう言ったか思い出せない。1番新しいの(中央シルバーのもの)はメインで使っているものだそうです。